放課後妄想

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トマス先生は子若がお気に入りですが、
子若はトマス先生が嫌い!な設定なので、
「それなら見たくないな」という方は見ないでおいて下さい。

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※以下、妄想のかけらです。苦手な方はご注意下さい。
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トマス先生は、小さい子供が大好きでしたが
子若の事は特にお気に入りでした。

ゴリョ様はトマス先生を師として
魔法律を勉強していたので、時々放課後
教室に残って、トマス先生に勉強を見てもらいました。

トマス先生はクールな子若にちょっかいをかけるのが好きでした。

「ちょっと休憩しないかい?」
「要りません。」

まぁ、そう言わずに、何か飲み物買ってくるから…と
トマス先生は飲み物を買いに行くのですが、
水とお茶は売り切れていたので
スポーツドリンクを持ってきました。

「悪いけど、これしか無かっ…」
(ピシャリと)「要らないと言いましたが。

飲み物は水筒で持参してますので、お気遣いなく」

そんな態度にもトマスはきゅんとします。
子若にちょっかいをかけるのは楽しいのです。
特に子若がイラついているのを見るのは大好きでした。
わざと感情をさかなでするのも大好きです。

「五嶺君は、ほんとうによく勉強も家業の方も
頑張っているんだね。でも、たまには休まないと体を壊すよ?」

子若はイラっときました。
子供扱いされるのは大嫌いなのです。

「学業に関係ない話はやめて下さい。」

トマスはぞくぞくします。
「あぁ、良いナァ、この子…。」
トマス先生は時折こうして悦に入るので
子若は「気色悪い」と思ってました。
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トマス先生は職員会議があったので、
「戻ってきたら答え合わせしよう。」と言い残して
席をはずしました。

そのうち喉が乾く子若です。

トマス先生の買って来たものを飲む気はなかったのですが
家からお茶を入れて持ってきている水筒は
(実は) すでに空になっていたし
子若はスポーツドリンクを飲んだ事がなかったので
少しだけ興味があって、ちょっと迷った後、少しだけ飲んでみました。

「まずい…。…薬臭い。変な味…。」

ふぅっとため息つく子若。
子若は最近、確かに疲れているのでした。
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問題はとっくに解けてるのに、トマスは戻って来ません。

窓の外は雪景色でしたが、教室にはストーブが焚かれているので
暖かです。ストーブに乗せたやかんのお湯が沸いていて、
しゅんしゅんと心地よい音を立てて、眠気を誘います。

その内、子若はウトウトとしてきます。


トマスが会議から戻ってくると、
窓からウトウトしている子若が見えました。

(え!嘘!ゴリョー君が、うたた寝!??
これは激レア画像!…写真撮らねば!カメラカメラ〜)



カタっと扉の開く音で、はっと目が覚める子若です。

「あ、起きたかい?やっぱり疲れてるんだね。」

トマスは焦ってカメラを隠します。

「悪趣味なのもいい加減にしないと

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そして、答え合わせは終了し、子若下校します。

子若はなんとなくイライラしていました。

(親しげな人間なんて大嫌い。)
(優しい人間なんてのも嫌いだ。)

(そんなもの要らない。)

(アタシは、アタシだけの力で、)
(勝たなくてはいけないんだ。)
(そして、勝ち続けなくちゃいけない…。)
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学校の玄関部分を出ると、エビスが子若を待っていました。

「…何してる。
車で待ってろと言ってるだろ…」

「ゴリョー様!
戻りが遅いので、少し心配になって…。
迎えに来てしまいました;」

「全く…。」と言って、すたすた歩きだす子若。
エビスはとてて…っと駆けて、後をついてきます。

「どうして言いつけが守れないんだ…」と言いつつも
子若は、少しほっとしていたのですが
自分ではその事に、気がつきませんでした。

車のある所まで二人で歩き
後部座席に乗り込むと、ふわぁとあくびが出ました。

「…、お疲れですか?」
子若の隣に座ったエビスが心配そうに聞きました。

子若はカメラを持ってきたトマスを思い出して、イラっとしました。
ダルそうにぼそぼそと、エビスに今日の事を話します。

エビスは、血の気が引きました。

エビスは、子若があんまり綺麗なので、
いつか痴漢にあったり、嫌がらせを受けたりしたら
どうしようと、心配で心配で仕方がないのです。

「だが、奴が戻ってきた音で目が覚めたから…。
カメラを持ってたが、撮られてはいないし…。」

ガーン!!!とエビス。

「許しません!」

「いや、撮られてはいない…」

(俺の大事な五嶺様を)
盗撮しようとしたのですよ!
(俺の大事な五嶺様に!!)
その様な事、許せません!!!


エビスが猛烈に怒っているのを見ていたら
可笑しくなってきて、思わず笑ってしまう子若です。
「なに息巻いてるんだぃ…」
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(優しい人間なんて要らないけど…)
(けど、こいつは別。)

(こいつはアタシの側近なんだから)
(アタシに尽くすのが仕事なんだからねぃ。)

その帰りの車の中で、
安心した気持ちの若は
エビスに寄りかかって、寝てしまいます。



ちょっともじっとなるエビスです。

(守りたい。)

(五嶺様を傷つける物から…)
(五嶺様に害なそうとする物から。)
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トマスがエビスに気付くのは、だいぶ後かもしれないです。

あぁ、やはり、なんてこと。

美しい程の孤独だと思ってたのに。


でも孤独だったあの花は、
あの虫けらのおかげで実を結ぶかもしれない。

孤独なまだ若い蕾を刈り取るのも良いが

最高に美しく実を結ぶ瞬間に、手折ってしまいたい。

きっと美しい…。 

そうしよう。


最高だ…。



(おしまい)

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